騒音・振動調査

遮音性能試験

建物の二室間の壁、床などの遮音性能の測定

建築物の空気音遮断性能の測定方法A 1417に準じて測定します。
評価の方法はA 1419-1によりD値にて評価します。
建築学会で推奨している遮音等級

室間音圧レベル差に関する適用等級

建築物 室用途 部位 特級
(特別仕様)
1級
(標準仕様)
2級
(許容)
3級
(最低限)
集合住宅 居室 隣土間界壁
界床
Dr-55 Dr-50 Dr-45 Dr-40
戸建住宅 居室
寝室
自宅内
間仕切壁
Dr-45 Dr-40 Dr-35 Dr-30
ホテル 客室 各室間界壁 Dr-50 Dr-45 Dr-40 Dr-35

建築物の床衝撃音遮断性能の測定

靴履きで歩行などの比較的軽量での床衝撃音遮断性能の測定は標準軽量衝撃源による方法
A 1418-1に準じて測定します。
子供の飛び跳ねや走り回るなどの比較的重く柔らかい衝撃によって生じる床衝撃音遮断性能の測定は標準重量衝撃源による方法
A 1418-2に準じて測定します。
評価の方法はA1419-2によりL値にて評価します。
建築学会で推奨している遮音等級

床衝撃音レベルに関する適用等級

建築物 室用途 部位 特級 1級 2級 3級
集合住宅 居室 隣土間界床 L-40
L-45*
L-45
L-50*
L-50,55 L-60
戸建住宅 居室 同一住戸内
2階床
L-45,50 L-55,60 L-65
L-70*
L-70
L-75*

(注)原則として軽量、重量衝撃源に対して適用、ただし*印は重量衝撃源のみに適用

工事に伴う振動・騒音測定

調査項目は、原則としてつぎの項目について実施し、その損傷の有無にかかわらず必ず写真撮影をします。

振動測定

振動の測定はJIS-Z-8735に定める「振動レベル測定方法」、及び東京都建設局の「工事に伴う環境調査要領」に準じて測定する。
評価の方法は以下の通りとします。

振動の評価方法

  • 指示値が変動せず又は変動が少ない場合は、その指示値とします。
  • 指示値が周期的、間欠的に変動する場合は、指示値の最大値の平均値とします。
  • 指示値が不規則、大幅に変動する場合は、測定値の80%レンジの上端値とします。

振音測定

騒音の測定はJIS-Z-8731に定める「騒音レベル測定方法」及び東京都建設局の「工事に伴う環境調査要領」に準じて測定します。

振音の評価方法

  • 指示値が変動せず又は変動が少ない場合は、その指示値とします。
  • 指示値が周期的、間欠的に変動する場合は、指示値の最大値の平均値とします。
  • 指示値が不規則、大幅に変動する場合は、測定値の90%レンジの上端値(L5)とします。
  • 指示値が周期的、間欠的に変動し、その指示値の最大値が一定でない場合は指示値の最大値の90%レンジの上端値(L5)とします。

騒音・振動調査の様子